長引くオスグッド病に効果的なストレッチ法-福井県坂井市の整体師が解説
こんにちは(^^)
ひまわりの五十嵐です。
◆病院に行きオスグッド病と診断されてスポーツを休むように言われた
◆オスグッド病が痛いのでストレッチをしているが一向に良くならない
◆オスグッド病の治療を整骨院や整形外科で受けているが良くならない
とお悩みの方は多いと思います。
そんなオスグッド病で悩む方のお役に立てるように、オスグッド病に効果的なストレッチ法をお伝えします。
オスグッド病とは
オスグッド病とは、スポーツを活発に行う発育期の男児(小学生~高校生)にみることが多い病気です。サッカーや野球などの走る動作を行うスポーツをしている子に多くみられ、膝の下に痛みを伴う症状を訴えます。
オスグッド病の原因
成長期の子に多く見られる病気(症状)のため、成長痛と言われています。
教科書を見てみますと、成長期の骨の伸びるスピードと筋肉や腱の伸びるスピードの違いにより、骨と筋・腱の「不適合」状態となり、筋肉の付着部であるすねのところに負荷がかかり発症する。と書いてあります。
オスグッド病の症状
上記の赤〇部分に隆起(りゅうき)が生じ、徐々に目立つようになります。また、その部分に痛みも生じるようになります。
痛みは、しゃがむ動作、走る動作、踏み込むような動作で痛みが増強し、押しても痛みを訴えます。正座で隆起部分があたると激痛を訴えることもあります。こうした痛みによって、スポーツでのパフォーマンスが著しく低下してしまい、運動の中断を余儀なくされることもあります。
一般的な治療方法
◆ストレッチ法
◆整骨院で電気など
◆テーピング法
◆スポーツを休む
などが一般的な治療法です。
上記の方法で改善すればいいのですが、なかなか治らない場合には1年以上も症状に悩まされる方もよく見受けられます。
治療院ひまわりが考えるオスグッド病の発生機序
原因のない「痛み」は存在しません。痛みがある以上必ず「原因」が存在します。
確かに成長期の子に多い疾患ですが、成長期の子の全員がかかるわけではありません。同じスポーツをしている子でもオスグッド病になる子とならない子がいるわけです。
オスグッド病になる子とならない子の違いってなんのでしょうか?
当院が考えるオスグッド病の原因
オスグッド病の痛みの発生機序には「骨盤の異常」が関係しています。
オスグッド病の発生機序は以下の通りです。
- スポーツなどによる過剰な衝撃により骨盤の後方回転が発生
- 大腿四頭筋に過剰な張力が発生
- 大腿四頭筋がすねの部分を引っ張り炎症を発生させる
以上がオスグッド病の発生機序です。
オスグッド病を改善させるには
オスグッド病を改善させるには「骨盤の異常」を取り除かなくてはいけません。
オスグッド病の改善機序は以下の通りです。
- 骨盤の後方回転を取り除く
- 大腿四頭筋の過剰な張力が改善
- すねの部分にかかっていた牽引力が解かれて痛みが消失
あとはテーピングや体操などで骨盤を安定させていけばオスグッド病の痛みは比較的早期に改善していきます。
オスグッド病の施術前と後の比較(症例から)
1年前からオスグッド病の痛みでお悩みの患者さんの例です。
初回施術の状態は痛くてしゃがめない状態が施術後には多少痛みはあるもののしゃがめるようになりました。
計4回ですべての痛みが消失し、治療終了となりました。(治療回数に関しては個人差があります)
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【ひまわり流】オスグッド病 改善ストレッチ法
オスグッド病では太ももの前(大腿四頭筋)のストレッチをアドバイスされる場合が多いのですが、当院独自の効果的なストレッチ法をお伝えしますので、参考にされてください。
《用意するもの》
100均の保冷剤(大)×2個
オスグッド病 あるある
オスグッド病の患者さんを拝見すると、うつ伏せでかかとをお尻に付くようにストレッチをした場合、下の画像のようにお尻が浮いてしまうことがよくあります。(尻上がり現象)
これは「骨盤の後方回転による大腿四頭筋の過緊張によるもの」と「すねの部分の痛みを回避する動作」によりお尻が浮き上がってしまいます。
オスグッド病 改善ストレッチ法
⇓うつ伏せになり骨盤の前方部分に保冷剤を置きます。
⇓もう一つの保冷剤で股関節を外側から圧迫しながら、かかとをお尻に付けるように膝を軽く曲げていきます。
膝を曲げていくと筋肉の張り感を感じますので、筋肉の張り感を感じたところで10秒キープしましょう。
それを数回繰り返します。
注:グイグイと筋肉を無理やり伸ばすような強いストレッチは逆効果になりますので注意しましょう。あくまで軽くです。
⇓次に骨盤の後ろに保冷剤を置いて軽く圧迫しながら、かかとがお尻に付くように膝を曲げていきます。
膝を曲げていくと筋肉の張り感を感じますので、筋肉の張り感を感じたところで10秒キープしましょう。
それを数回繰り返します。
注:グイグイと筋肉を無理やり伸ばすような強いストレッチは逆効果になりますので注意しましょう。あくまで軽くです。
上記の2種類のストレッチを繰り返すことで、徐々にかかとがお尻に付くようになっていきますのであせらずにゆっくり行うようにしてください。
かかとがお尻に付くようになってくるとオスグッド病の症状も改善していきます。
ストレッチをやる時の注意点
なぜかストレッチは痛いのを我慢しながらやる方が効果的と思われている方も多いのですが、グイグイと筋肉を無理やり伸ばすような強いストレッチは逆効果になりますので要注意です。
保冷剤で股関節や骨盤を圧迫する力も軽く押さえる程度で十分です。
あくまで軽くを心がけましょう。
上記の方法を繰り返し実践されると、徐々にかかとがお尻に付くようになってきますので、根気よくやってみてください。
オスグッド病の症状を長くお持ちの場合は、数回に分けてやるようにしましょう。
最後に
今回の方法は、「太ももの前の筋肉の柔軟性を出す」と同時に「骨盤の異常も改善してくれる」方法なので、すごく効果的な方法です。
かかとがお尻に付くようになると痛みはかなり改善しているはずです。
なかなか治らないオスグッド病の症状でお悩みの方はぜひお試しください。