産後の骨盤矯正って必要なの?福井県福井市の治療院ひまわりが解説

こんにちは(^^)

ひまわりの五十嵐です。

 

こんなお悩み

\ ありませんか? /

産後は骨盤矯正をしないといけないの?
出産で骨盤が歪むの?
出産後は骨盤を矯正しないと太りやすくなるって聞いたけどどうなの?
産後、腰が痛くなるのは骨盤が歪んでいるせい?
友達が産後の骨盤矯正を受けているから私も受けた方がいいのかな?

 

今回は「骨盤の施術」を専門にしている施術者から見た「産後の骨盤矯正は必要か、否か」について書きます。

 

産後の骨盤は歪む!?

最近「出産の骨盤矯正」「産後の骨盤ダイエット」等の言葉を雑誌でよく目にしますし、当院にも「産後の骨盤矯正」を望むお電話をよくいただきます。

「出産後は骨盤が歪む」

では骨盤が歪むって一体どういうことなんでしょうか?

骨盤の歪みとは

骨盤の異常皆さんがイメージする産後の骨盤の歪みとは上記の図のように骨盤が傾いた状態ではないでしょうか?

確かに歪みといえば歪みですが…。

 

出産時に骨盤に起こる変化

お腹大きくなるにつれ、仙腸関節は徐々に緩み始め出産に備えます。

出産直前には骨盤は赤ちゃんの通り道である「産道」を開かせるために、リラキシンというホルモンの働きで恥骨結合の靱帯が緩み、ゆっくり骨盤を開かせます。

出産時には骨盤の仙腸関節が緩み、恥骨結合が離開し、赤ちゃんの通り道である「産道」を作り出産が可能になります。

出産時の骨盤の変化

↓↓↓10㎝くらいの頭が産道を通る
出産時の骨盤の変化

出産直後は、出産のために緩んだ仙腸関節は一気に締り、リラキシンが分泌されなくなり恥骨結合は硬い靱帯に戻ります。

産後の骨盤の異常とは

骨盤出産時に赤ちゃんの通り道を作るために行われる骨盤の変化である「仙腸関節の緩み」「恥骨結合の離開」がそのまま出産後も残ってしまうのが、いわゆる「産後の骨盤の異常」です。

ただし、恥骨の離開が残存することはあまりないので(僕の経験上、恥骨結合の離開した症例は過去1例しかありません。恥骨離開が残存した場合は、歩行が困難な状態になるほどの症状)、「産後の骨盤の異常=仙腸関節の異常」と考えても間違いではありません。

仙腸関節が3mmズレれば歩けなくなる

ここからは少し専門的になるのですが、仙腸関節には直径6mmの油圧機構が2点あり、その半分の3mm関節面がズレると機能しなくなります。

ここまでズレることはほとんどないのですが、3mmズレた時点で骨盤が機能しなくなるので歩行が不能になります。

産後の骨盤のズレは皆さんがイメージするような骨盤自体が傾く状態ではなく、仙腸関節部分の僅か1mmほどの小さなズレになります。

ちなみにぎっくり腰のような強い痛みを伴う状態でも、仙腸関節のズレは0,7mm程度です。

骨盤は出産によって緩むけど歪まない

ようするに、出産で下の図のようなズレかたをすることはありません。

出産時の骨盤の歪み

産後はさらしで骨盤を安定させるのが先人の知恵

妊娠・出産は健康な状態で病院にかかる唯一の状態です。病気ではないので、何も手を加えないのが正しいのですが、妊娠・出産期は体(骨盤)が壊れやすい時期ですので、昔からそれに対応してきたのが「さらし」です。

最近ではマジックテープで締められる簡易型のコルセットもありますが、やはり「さらし」が産後の骨盤ケアには一番適しています。

産前・産後のママさんへ~さらしの正しい巻き方-福井県福井市の治療院ひまわり

産後は骨盤矯正よりさらしが一番

産後は特に症状がない場合には「さらし」をしっかり巻くだけで十分です。

産後の不安定な骨盤に巻いて、体重がかかればガチっとはまり不安定性が解消されます。

骨盤は下図のようなテーパージョイントで、上からの荷重を下からの反力で受ける構造をしています。

骨盤のズレるという表現は言い換えれば、テーパージョイントがうまくはまり込んでいない状態と言い換えることができます。

さらしで骨盤を包む

産後に施術が必要な場合

当院に今まで産後に来院された方の症状は、

    • 産後、膝が痛くて正座ができない
    • 産後、股関節が痛くてしゃがめない
    • 産後、腰が痛くて炊事場に立っていられない
    • 産後、恥骨が痛くて子供を抱っこできない
    • 産後、お尻が痛くて歩行が困難

このような症状の場合は、施術が必要です。

上記の症状は出産時の「仙腸関節」の緩みが残ってしまったために起こった症状です。

このような場合は、必ず施術が必要になりますので、ご相談ください。

 

【産後の症状の改善例】

出産後、歩くと痛い・寝返りができない症状の改善例

産後から腰が痛くて炊事場に立っているのがつらい方の改善例

産後の腰痛、左股関節痛の改善例

出産後から膝が痛い・正座ができない方の改善例

産前・産後のママさんへ~さらしの正しい巻き方

 

産後の骨盤矯正のゴールはどこ⁇

体の傾き体の傾き「歪み」とは「何かが正しくない」という意味です。

左右の足の長さの不均衡、上向きで寝たときの左右の足の開きの不均衡など左右差を比べればいくらでも左右差は見つかりますが、左右差が必ずしも異常とは限りません。

左右差がまったくない状態が果たして完璧な状態でしょうか?そんなことはありません。

体は常に適応しながら対応しています。多少のアンバランスなら全く問題はありません。

産後は骨盤矯正をしないと太る!?

産後に矯正をしないと、骨盤が開いたまま歪んでしまって大きなお尻になってしまう

産後の体形変化の原因を「骨盤の歪み」という人もいます。しかしこれには医学的な根拠はありません。

テレビでみる芸能人が産後に細い体形を維持されているのはご本人の相当の努力の結果です。

産後に太ってしまう原因は様々だと思いますが、「私も骨盤矯正をすれば、元の体形に…」なんてことは残念ながらありません。

産後は太る?

まとめ

  • 出産で骨盤は緩むけど歪まない
  • 産後体形が崩れるのは骨盤の歪みのせいではない
  • 産後はさらしがおススメ
  • 産後に症状がなければさらしで十分
  • 産後はへたに骨盤は触らない方がいい

当院は産後のつらい症状を改善するために「骨盤の機能」を正常にする施術を提供する治療院です。当院に来院される産後の症状でお悩みのほとんどの方が、骨盤を正常にする施術を行うことで、お悩みの症状から解放されている事実から、産後の症状に骨盤の異常が関係しているのは紛れもない事実なのですが、産後太りが骨盤矯正で解消するというのはとても疑問です。

上記にも書きましたが、産後に体形を戻した方は相当の努力の結果だと思います。骨盤矯正をしていればあとは何もしなくても大丈夫なんてのは大間違い。

妊娠・出産は女性にとってたいへんな出来事です。出産で緩んだ骨盤に機能異常を残さないように、先人の知恵である「さらし」をしっかりと巻きましょう。

産後のつらい症状にお悩みの方は、お気軽にご相談くださいね。